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"Well, I don't know how
But you're a big boy now
Come on and take a bow
Cause you're a big boy now"
by John Sebastian

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いや、ホピ族のカチナなのかどうかはわからない。ズニ族のものという可能性だってあるだろう。そもそも専門家でもなんでもないわけだから、相手の言葉を信じるしかないのだ。店の主人によれば、どちらもホピのものらしい。
ニューメキシコで、もしかしたらカチナドールを手に入れることができるかもしれないと何となく思っていた。同時に過度の期待をしないようにと自分を戒めてもいた。2005年に葉山の近代美術館で観たホルスト・アンテスのカチナ・コレクション、イームズハウスの居間に飾られているカチナ、あるいは猪熊弦一郎の『画家のおもちゃ箱』に載っているカチナ。自分が惹かれるのは、ああいう、彩色も剥げ落ちたような素朴な木彫人形である。しかし、おそらくその手のものは今やほとんど残っていないだろうし、あったとしても博物館クラスでおいそれと手は出せないはずだ。ニューメキシコに到着してから、あちこちの町でネイティヴアメリカンのクラフトを扱う店に立ち寄った。見かけるのは、現代作家が作ったものか、極彩色のアクションフィギュアのようなツーリスト向けカチナばかり。やっぱりね。一軒だけ、タオスのプエブロを見学した後に寄ったアンティークショップに、相当に古いものが飾ってあって、手に取らせてもらった。値段を確かめると350ドル。悩ましい金額である。店の主人によれば1920年代のホピのものだという。ならば買い得と考えるべきだ。心を決めてあらためて値札に目を落とすと3500ドルだった。ああ。礼だけ言って店を出る。ホピ族のカチナドールなど、夢のまた夢なのだ。
ところが、諦め気分になってから数日後、アルバカーキのアンティークギャラリーでジュエリーなどを眺めていたら、奥にカチナがありましたよと友人が耳打ちする。たしかに色鮮やかなカチナが飾られたガラス棚があった。きっと作家ものだ。そう考えてちゃんと見ていない。同行者たちの買い物はまだ終わりそうもなかったから、ガラス棚を覗く。タオスで見たものほどではないけれど、古そうなものがいくつか並んでいた。角が生えた黒い顔のものが気になった。値札が裏返っている。高いのだろうか。それよりも大きい、良い感じに退色したものは150ドルと読めた。1500ドルではなく150ドル。それで安心して、黒いほうの値段を尋ねると300ドル。どちらも1950年代に作られたものだろうと言う。そういえば、猪熊弦一郎がサンタフェのアンティークショップでカチナをふたつ買ったのは50年代のことだ。彼がニューメキシコを訪れた頃に新品だったカチナ。勝手に因縁を感じとって、それを理由に、ふたつとも買うことにした。