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"Well, I don't know how
But you're a big boy now
Come on and take a bow
Cause you're a big boy now"
by John Sebastian

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Theme: White Space by Heather Rivers

会場は「MUSEUM OF CONTEMPORARY CRAFT」というところである。はじめて訪れた街の雰囲気をまずつかもうという気はさらさらない。真っ直ぐに目的地へと向かう。とにかく一刻も早く彼らの作品の前に立ちたかったのだ。ところが、美術館は思っていたよりもかなり小さな建物で、二階に設けられた展示スペースはひと目ですべてが見渡せた。大回顧展のつもりで、滞在を延ばし遙々やって来ているから、想像と現実のあまりの落差に暫くの間は放心してしまう。気を取り直し、ガラスケースに陳列された花器や鉢を眺めてみた。総数は80あまり、ほとんどが個人のコレクションを借りたものだ。期待が一気に萎んでしまったからか、頭がぜんぜんまわらない。観ているのか観ていないのかわからない、ふわふわした視線をただ何となく注いでいるだけである。すぐに見終わってしまった。さて、どうしたらいいのだろう。
会場の隅にモニターがあることに気がついた。三人掛けくらいのベンチがひとつだけ、その前に置いてある。ヘッドホンもひとつだけ。あらためて、展覧会の規模を思い知らされたが、もっとここに居続けなければいけないという気持ちがあったので、ベンチに腰掛ける。晩年、おそらく80年代末のオットー・ナツラーがインタビューに答える姿が映し出されていた。オットーはアトリエで作品制作をしたり、ヨガのポーズを披露してみせる。ヘッドホンはつけず、ただぼんやりモニターを見つめた。やがて、別の映像が始まった。「LACMA PRESENTS THE CERAMIC ART OF THE NATZLERS」というタイトル。おそらく1966年にロサンゼルスのカウンティ・ミュージアムで開かれた展覧会に関わるフィルムに違いない。さっきの映像にあったのと同じアトリエが写っている。しかし作業するオットーはとても若いし、ガートルードも一緒だ。彼らの作品制作の過程がよくわかる。蹴轆轤を使ってガートルードが土から形を作っていく過程に息を飲む。そして自らの作品をカメラに示すときの、手と指の添え方の完璧さ。なんと美しいのだろう。LACMAの展覧会のレセプションの様子もわかった。この短いドキュメンタリーフィルムを観ることができただけでも、ポートランドまで来た甲斐があったじゃないか。そう思ったら気分がすっきりとした。あらためて作品を端から観ていく。繊細な形、釉薬の絶妙なグラデーション、すべてが心に響いてきた。

「THE CERAMICS OF GERTRUD AND OTTO NATZLER」展は来年の1月25日まで。